『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるか』とは
本書は(株)ディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されている本で、スターバックスで、8年間マーケティングプログラムの作成、実行に携わった「ジョン・ムーア」が書いたものを、翻訳家である「花塚恵」が翻訳したものです。
2014年に出版された名著です。
題名の通り、スターバックスは値下げもCMもせずに、今や世界的なコーヒーチェーンとなりました。その裏には、緻密な作戦があり、それは現代のビジネスにも十分通用するものです。
本書では、全部で46のスターバックスルールが記述されていて、一つ一つにビジネスを成功させるにはどうすれば良いのかについての格言が刻まれています。37個目では、スターバックスがどのような人材を求めているか記述されているので、働きたい人はこれを参考にすると良いでしょう。(誠実で、真面目で、知識欲をもち、積極性と情熱に溢れた人材)
何が、スターバックスをスターバックスたらしめているかを覗くことができる本です。
スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?【電子書籍】[ ジョン・ムーア ] 価格:1,650円 |
『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるか』を実際に読んでみて
私自身、スターバックスにはお世話になっていて、スターバックスらしさの源流が何なのか、少しでも知ることができたので、興味深かったです。
現在アルバイトをしている私にとって、参考となることが多く、早速お客様が求めていることをキャッチし、行動に移したところ、ありがたく思われ、また来店してくださいました。
スターバックスは、大企業にもかかわらず、効率重視ではなく、人情味あふれるいい企業だなと感じました。
内容は、ビジネスマンや、起業家向けだと感じました。
自分がなるほどと思った情報を書いていきます。
- ニーズではなくウォンツを満たす(ニーズ:最低限のもの ウォンツ:感情的で、余裕があるところに生まれる。ワクワクするもの。なくても困らないけど、あったら嬉しい。)
- スターバックスエクスペリエンス=来店した人々に美味しいコーヒーを愉しみながらくつろぐという体験
- ビバレッジが素晴らしいという前提のもとスターバックスエクスペリエンスを提供して、口コミを広めてもらうからこそCMなしでもいける
- バリスタはお客様のウォンツに対してきっぱりとイエスを言う。そのことで、普通のサービスを超えるサービスを提供しようという温かい歓迎ムードが生まれる。
- 接する気づく対応する→店に入ってきた時の挨拶や会話を通じてウォンツを探る。手が埋まっている方には、当然飲み物を席まで運ぶ。
- スタバのミッションとして地域社会や環境保護に積極的に貢献するというものがある。
- 社内調査の結果、親切な従業員と清潔な店舗が常連を生み出すことがわかった。
- 店内の色使い 栽培→緑、焙煎→茶、赤、抽出→青、香り→パステル
- 普通のビジネスでは、”特徴”を伝えるようにするが、スタバでは”効用”を伝える。従来→コーヒーそのもののの風味、効用→コーヒーの風味によって懐かしい気持ちになる。
- お客さんとして店を見ることで、経営者として新しい発見をする。
- ルーティーンを取り入れ、一貫性と利便性を重視することで、+αの個性が出せる。
- 奉仕型リーダーシップ→指示するのではなく、自ら動く。他の仲間に、共感、傾聴、誠実が大事。
ビジネスマンのみならず、アルバイトをしている学生、主婦や、教養を得たいと思っている人にお勧めです。
まとめ
『スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるか』は、スターバックスの本質に迫ることができる本です。これを読めば、スターバックスのサービス一つ一つ、店内の内装や、雰囲気一つ一つにどのような意図があるかわかるようになります。これからスターバックスに行くのが楽しみになりました。
ぜひ一度読んでみてください。
最後に、よければスターバックスに関するアンケートに協力してください。よろしくお願いします。